秋の高原 完

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チャツボミゴケ公園の看板で見た太子(おおし)駅。
復元されたホッパーやホーム、線路など。

ホッパーとは辞書によると鉱石、石炭、砂利などの貯蔵槽、機械設備のこと。
底開式のじょうご型の口から落下させて取り出す。



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六合(くに)村(現中之条町)大字太子にあった吾妻線(太子支線)の駅。
日本鋼管群馬鉄山の専用線として1945年(S20)年開業。



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車止め(手前)やホッパーなどが残っていて2014年中之条町は本格的に復元することを決定。
来年29年には駅舎の復元までを予定。

プロジェクトを組んで一般から寄付を募ったそうです。
残念ながらプロジェクトはすでに終了。
1万円以上の寄付者は駅構内に名前が残るようです。



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駅舎を復元中の作業の方たち。
ホッパーの中を歩いても良いか伺うと大丈夫とのこと。
ただ頭の上から何かが落ちてくるかもしれないよと笑って脅されました^^。



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天井からは鉄筋でかろうじて繋がっているコンクリートの塊がぶら下っています。
やはり怖さが先に立ち駆け抜けます。



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この部分は柱や壁が苔むしていて色も異なり
これが古いままの状態なのか造られた年代が違うのかちょっとわかりません。
作業している方に聞けばよかった><。



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天井を上から見てみようと斜面の階段を上って見ました。
上った先は広場、ヘリポートです。



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ホッパーの二階部分の床。



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✖印のある車止めが見えます。



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城跡やら廃墟跡やら大好き人間にとってはとても魅力ある場所です。
今訪れて良かったと思います。
更に整備されて観光地として人の訪れが多くなったらこんな素朴な味が残っているかどうか・・・
公園のようにきれいになってしまうとしたら残念な思いがすると思うし・・・
自由にホッパーの下を歩けなくなっているかもしれません。

私たちが訪れる以前に太子駅を訪れた方のブログを見ると
草ぼうぼうでホームも線路もまだ復元されていず
ホッパーの上からは草や蔓が山のように垂れ下がっています。
そんな風景も見てみたかったと思います。
でも一期一会、変化はやむを得ないことですね。



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敷地の下を流れる白砂川。
もう日差しが弱くなってきました。
出発です。



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途中、赤岩の里という所に寄ってみました。
平成18年、群馬県ではじめての重要伝統的建造物保存地区です。
養蚕農家が数多く残っています。
「サンカイヤ」と呼ばれる三階建ての養蚕農家も現存。

幕末、長崎でシーボルトに学んだ高野長英がかくまわれていた湯本家。
其の二階にある「長英の間」は村の文化財に指定。

夏に見学した「富岡製糸場」と思いがけなく
群馬県の絹遺産群の一端を担った赤岩の里が結びつきました^^。

時間がゆったりと流れているようなこの里をもっと歩きたかったのですが時間切れ。

最後までお天気に恵まれとても印象深い良い旅になりました。


長々とご覧いただき有難うございました。
冬の万座温泉、夏の万座温泉も合わせてご覧いただけると幸いです。

間違いやお気づきのことなどありましたらコメントよろしくお願いいたします。

終わります。


10月20日 追記
毎日寒い日が続いています。
台風も心配です。

昨日19日、群馬県渋峠は積雪とのニュース。
一面真っ白の雪景色にびっくり(@_@)です。

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秋の高原 ⑥

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チャツボミゴケは「まりごけ」とも呼ばれ1年中緑色を保つとのこと。

またバイオミネラリゼーションと呼ばれる生物が鉱物を作り出す作用により
現在でも鉄鉱石の生成が行われているとのこと。

???鉄鉱石に寄生しているのではなく鉄鉱石を作っている???
なかなか理解しがたい苔の習性ですがひたすら感心してしまいます。



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四季折々、周りの景色は変わっても苔の緑は変わらず。
後から調べてみると秋が一番苔が美しいらしく良い時期に行きました(^^♪



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硫黄の匂いのする川が流れ込んでいます。
川底の枝や葉は白くなっています。



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木道を進んで穴地獄を覗きこむたび景色が変わります。



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側壁から鉱泉が湧き出している不思議な光景。



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「穴地獄」は白根火山の爆発で出来たすり鉢状の大きな穴。
硫酸性泉の20℃ほどの鉱泉が湧き出し
動物が落ちると出られなくて死んでしまうことからついた名前。
鉄鉱石の露天掘りが始まり今は平地となり当時の面影はないとのこと。

これよりすり鉢状だったなんて想像できません><。



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赤褐色の階段を上ってみます。



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上から見下ろして。



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上の道を歩きます。



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日本固有種であるモリアオガエルの生息するという池。



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イトトンボが目玉をくりくり^^。



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奥にもう一つの池。
ここもモリアオガエルの生息地。
私たち以外ここまで来る人はなくひっそりとしていました。



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その先は藪状態、引き返して下の道に戻ることに。



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ムラサキシキブの葉のようですが?。
川沿いの道を駐車場に戻ります。

駐車場に戻ってびっくり!。
大型観光バスが着いたところで人がぞろぞろ歩きだしていましたが
ここに来るまでの道はすれ違えないほど狭い山道です。
観光バスが入って来るとは・・・
心なしか運転手さんの顔がホッとしているようでした(笑)。

長々と苔の写真ばかりご覧いただきました><。
ここから最後の訪問地、「太子(おおし)駅」へと向かいます。


続きます。





秋の高原 ⑤

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芳ヶ平湿地群。(ラムサール条約登録湿地)

草津白根山(2160m)の火山活動に影響を受け形成された湿地や河川、池沼群。
白根山湯釜、標高約1800mの芳ヶ平湿原、大平湿原、平兵衛池、大池、水池
標高約1200mのチャツボミゴケ公園穴地獄までをつなぐ湿地群から成り立っている。



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幾重にも重なる山々の色のグラデーションの素晴らしさ。
芳ヶ平湿原群をやっと見ることができ大変満足^^。
これからチャツボミゴケ公園に向かいます。



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チャツボミゴケ公園へ向かう途中頭の上をゴンドラが行き来しているところに出ました。
眺めているうちにせっかくだから乗ってみようということになりました。

白根火山ロープウェー。
約13分で山頂駅、展望テラスに到着。
そこからさらにリフトに乗り換えて見晴らし台まで行けますが今回はパス。



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山頂駅の内部。



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外には小さな池(イモリ池)が2つ。
この先をリフトに乗ったり本白根の中央火口までのハイキングコースを歩けば面白いのでしょうが
今日は残念ながら時間がありません。再びロープウェーで麓まで戻りました。



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駐車場からの景色。
これからチャツボミ公園(国指定天然記念物)に向かいます。



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チャツボミゴケ公園の管理事務所の前で。
受付で入園料500円を払いトイレを利用し(ここから先にはトイレはありません)
再び車に乗って少し先にある駐車場まで進みます。



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ゴロゴロした石ころで歩きにくい渓流沿いの道を歩きます。
お天気も良いせいか結構人が訪れています。



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駐車場から少し歩くと「温泉大滝」に出会います。



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そのすぐそばの崖に大きな赤い穴。
褐鉄鉱の採掘跡。



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かつてこの地は群馬鉄山と呼ばれ
国内第2の生産量を誇る露天掘りの鉱山として栄えたとのこと。
最盛期には2000人以上が従事。

昭和19年から41年の閉山まで戦後の日本の復興と地元六合(くに)村の発展に大きく貢献。
鉄鉱石を運ぶために敷設されたのがJR吾妻線の始まりとのこと。

看板に「太子駅」が復元されているとのことなので帰りに寄ってみました。
その時の様子は後ほど。



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川沿いに苔が見えてきました。
滝の名前は「湯滝」。
色鮮やかな不思議な感じのする苔です。



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「湯滝」を背景に。



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木道へと続く階段。



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木道を歩いて「穴地獄」と呼ばれる苔の生育地をぐるりと周ります。
苔は「穴地獄」から湧き出る鉱泉に育まれているという不思議。



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木道は幅が狭いので立ち止まっていると後に続く人の迷惑に><。
所々にお立ち台が設けられています。



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パンフレットによると・・・
チャツボミゴケ・・・PH2,0~4,6位の強酸性性火山水域に生育する苔。
世界中の蘚苔類約18000種の中でも最も耐酸性の強い特異な苔。
ここは東アジア最大の群落だということです。



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じめじめした木漏れ日の中の苔を想像していたので
あっけらかんとしたこの日差しを遮るもののない明るい場所に驚きます。

次回もう少し苔の様子続きます。

夏の万座温泉 完

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国宝「東置繭所」。
入場料1000円を払って見学開始。

世界遺産、国宝「富岡製糸場と絹産業遺産群」。
群馬県では古くから養蚕、製糸、織物といった絹産業が盛んで
富岡製糸場をはじめとする文化遺産が数多く残っていて平成26年(2014)世界遺産に登録。

明治5年(1872)に政府が模範工場として設立した器械製糸工場。
1987年、操業停止。

明治の初期、繭の収穫は年に1度。
生糸の原料である乾燥させた蚕の繭を保管しておくために巨大な倉庫が必要。
ここには東置繭所と西置繭所の2棟の貯繭倉庫があります。



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1階展示場内。



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室内の階段は使用禁止。
見学者は外階段から2階に上がります。



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中庭を抜けると正面に国宝「西置繭所」があります。

この西置繭所は調査により細かな点まで変遷が明らかに。
工場のシステムの変化を知るうえでとても貴重で価値が高いことがわかりました。
最盛期の昭和49年頃の姿に復旧するために2015年から保存修理中。

公開は2019年春頃までの期間限定。



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ヘルメット着用(貸出料200円)。

中では屋根の吹き替えの様子などガラス越しに見学できますが残念ながら撮影は禁止。
1年分の繭を保管するため全長100mを越えるという倉庫の巨大さに驚きます。



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今まで非公開だった鉄水溜(明治8年造)。
2006年、国重要文化財に指定。



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必要とされる大量の水を地下水や製糸所の下を流れる鏑川などから汲み上げ貯水したタンク。
直径15m、最深2,4mの巨大なタンクで約400tもの水を溜めることができる。



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日本で現存する最古の鉄製構造物。
輸入した鉄板を横須賀造船所関連の施設である横浜製造所で基本的造作をすませた後
ここ製糸場まで運ばれ組み立てたもの。

軍艦を作る技術であるリペット止めがされている。



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鉄壁に1ヶ所穴があけられていて中を覗くことができます。



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土台には群馬県南牧村の椚石(クヌギイシ)が使われている。
石は微妙に傾斜が出るように設置されています。



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ここには男性のボランティアさんがいてなぜ土台の石が沈まないのかとか
興味深い話を色々してくださいました。
日陰だったので暑さに参ることもなくゆっくりお話を伺うことができました。



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乾燥場の煙突。
乾燥場は平成26年(2014)2月の大雪で半壊したとのこと。



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暑さ対策にミストのサービスがありますが殆ど効果が無いような><。
とにかく蒸し暑くて熱中症になりそうです。
ついに売店でアイスキャンディーを買って一休み。
高原の涼しさが恋しい^^。



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国宝「繰糸所」。



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繰糸所内部。



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首長館(ブリュナ館)。
指導者として雇われたフランス人、ポール・リュブナが家族と共に暮らした家。
「生糸の神様」と言われた人。

後にこの建物は宿舎や工女に読み書き、裁縫などを教える学校として利用。



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説明が何も書いてありませんが何を発掘しているのでしょう。
この後、当時の社宅なども見て歩きましたが怪しげな風が吹き始め黒雲が出てきました。
駐車場まで結構歩くので急ぐことに。



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途中にあった古い建物。
やはり発掘中のようです。

絹遺産群のマップを見ると県内の広い範囲に見どころが散らばっているのがわかります。
時間があればこれらをゆっくり回るのも面白そうです。



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空が真っ黒になってきました。
雷もゴロゴロ・・・



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駐車場のおじさんがニコニコ笑って「間にあって良かったねぇー」と。
この後しばらくは豪雨、雷、稲妻とスリル満点のドライブとなりました。
毎度のことながらドライバー役を一手に引き受けてくれた娘に感謝です。



長々とご覧いただき有難うございました。
写真も毛無峠など繰り返し載せてしまいましたがそれでも伝えきれない思いです(笑)。
見渡す限り何もないのが良いのです^^♡
百聞は一見に如かず・・・機会がありましたらぜひ訪れてみてください。
お勧めの場所です。


終わります。




































夏の万座温泉 ⑧

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毛無峠からの帰り、車から降りて眺めた滝の傍に咲いていたカライトソウ?



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止まっているのはシャクの類だと思います。



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万座温泉空吹前の無料駐車場まで戻ってきました。
宿泊した万座プリンスホテルの部屋から見えた「空吹」が目の前です。

展望台があったので車を降りて途中まで上ってみましたが
木の階段を上るとすぐ草ぼうぼうの細い山道になってしまったのでそこでストップ。



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滝のように水が流れていた所は今日は殆ど流れもなく石畳のようなものが見えます。
「本白根探勝歩道入り口」とありますからやはりここから入るようです。



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万座ハイウェイ沿い、小さな池を通り過ぎましたが、引き返して池の傍近くに行ってみました。
思いがけないほど美しい池、「弦ヶ池」です。



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地図にも載っていないほど小さな池ですがその美しいこと!!!
後で調べてみると知る人ぞ知るのビューポイント。

広いヤチスゲの湿地だそうですが夏場で水が多く近寄ることができません。
少し近寄ると足元がずぶずぶとめり込んで危なげになります。



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6月下旬はワタスゲ、秋は紅葉が素晴らしいとのこと。
お天気の良いことも幸いして素晴らしい色です。



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いくら見ても見飽きない美しさです。
秋の紅葉が池面に映える頃もさぞ美しいことでしょう。
見てみたいものです。



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イトトンボや・・・



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赤とんぼ、秋の気配が感じられます。



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再び嬬恋牧場に来ました。
ここで昼食。



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今日は快晴、先日と違って素晴らしい眺望。
同じお馬さんが同じ場所に^^。



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焼きトウモロコシの屋台の看板犬^^。



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この後、このワンちゃん、空の一点を見つめて吠え始めました。
立ち上がってもなお同じ一点を見つめてずーっと吠え続けてています。
屋台のご主人も不思議そうに首をかしげていました。

この後この辺りは猛烈な雷雨にみまわれたというカーラジオからのニュース。
ワンちゃんは何か気配を感じ取っていたのかもしれないねということになりました^^。



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東京への帰り道だからついでにと「富岡製糸場」に寄りました。
高所から地上に戻ったとたん猛暑に見舞われ身体が追いついていきません。

暑さにうんざりしてしまってせっかくの世界遺産だというのに
かなり気のない見学となってしまいました><。

続きます。