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横浜三渓園 完

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思っていた以上に時間が経っていました。
急いで外苑の奥にある旧矢箆原家住宅(きゅうやのはらけじゅうたく)へ向かいます。
4時半までに入らないといけません。

着いた時はすでに4時半近く、間に合いました^^。
大変大きな合掌造りの家で驚きました。
屋根の下には他の合掌造りには見られない火灯窓が見られます。



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旧矢箆原家住宅。
需要文化財。

江戸時代後期の建築。
昭和35年(1960)移築。
飛騨白川郷にあった建物(平屋造り)。

白川郷にあった時から国の重要文化財に指定されていた。
その後、御母衣ダム建設によって水没することになり三渓園に寄贈。

飛騨の三長者と言われた矢箆原家、現存する合掌造りでは最大級とのこと。

入母屋系多層養蚕農家。
正面右は農家造り、火灯窓の備わった左側は書院造りという格式の高いもの。
白川郷が幕府の直轄地であったため見回りに来る役人たちの宿となったための格式。



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「おいえ」の囲炉裏(いろり)。

おいえ・・・家族団らんの場であり接待や村の話し合いの場。
台所にも囲炉裏がありましたが囲炉裏を囲んで座る場所には厳格な決まりがあり
主人の座る横座(座敷側)、かか座(主婦)、客座、火尻座(土間側)とあります。



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座敷のようす。
広間、中の間、奥座敷、座敷、トイレ、風呂など。



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屋根裏への急な階段。
屋根裏では屋根の構造を見ることが出来、養蚕関係の物、生活雑貨、婚礼用具などが展示。
婚礼用具を見てもいかに豪農でありしかも格式のある家であったかがうかがい知れます。



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家の外には囲炉裏のための薪が積み重ねられています。
囲炉裏の火と匂いは何かとても懐かしいものを感じて嬉しいものです。



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魚眼風に撮ってみました。
左端は「横笛庵」。
奈良法華寺からの移築と言われていますが詳細は不明。

若い頃に読んだ高山樗牛の「滝口入道」のヒロイン横笛という名前は今でも覚えていますし
京都嵯峨野の滝口寺を訪れたことのある私にとっては何でここに?と不思議です。
残念なことに三渓の残した資料には何も記されていないとのこと。



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出口近くにあった花満開の銀木犀の巨木。
辺り一面独特の甘い香りに満ち満ちていました。



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息を飲むほどに美しい夕焼けに三重塔。
ねぐらに帰るのか鳥の姿、空には三日月・・・。



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園内では景色を損なうビルがひとつも見えませんでした。
どこに行っても今は高層ビルが見えてしまうことを思うと素晴らしいことだと改めて思います。



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初代原善三郎からはじまり三渓が受け継いだ53,000坪の日本庭園。

大正12年(1923)関東大震災により数棟の建物が損失、消滅。
昭和12年三渓死去。

昭和20年(1945)第二次世界大戦の空襲により大きな被害を受ける。
昭和33年原家から財団法人三渓園保勝会の管理になる。
平成19年(2007)国指定名勝に。

移築された数々の文化財を見るにつけその財力のもの凄さにも驚きますが
それ以上に貴重なものが救われしかも山谷が丸ご保全されていることに改めて感動します。

次回訪れるならもっと時間をかけてゆっくりと歩いてみたいものです。
園内に数軒あるお茶屋さんではお蕎麦やお汁粉など色々注文できます。
気軽に串団子1本とか買って景色を見ながらのんびり休憩出来るのも嬉しいことでした^^。


ご訪問有難うございました。
終わります。